電気を乗り換えるなら、燃料費調整まで足して比べる。単価だけだと安い順が逆転する
- 対象者
- 電気の会社を乗り換えようとしている人(東京電力エリア)
- どうなるか
- 単価だけで選ぶと、乗り換えてかえって高くなることがある
- やること
- 候補の会社の燃料費調整単価を公式で見て、足した額で比べてから決める
対象になる人
東京電力エリアで、電気の会社の乗り換えを考えている人。比較サイトや各社の料金表で「基本料金」と「1kWhあたりの単価」だけを見て選ぼうとしている人ほど関係がある。
なぜ逆転するか
毎月の電気代は「基本料金+電力量料金+燃料費調整額+再エネ賦課金」でできている。このうち燃料費調整の単価は、会社ごとに大きく違う。各社が料金を決めたときの燃料の値段(基準燃料価格)がばらばらで、そこからの上がり下がりを毎月足し引きするためだ。
2026年11月分の燃料費調整は、東京電力・東京ガス・出光が1kWhあたり▲5.33円(引かれる)、オクトパスエナジーのグリーンオクトパスは+7.22円(足される)。1kWhあたり12.55円の差で、月300kWh使う家なら3,765円になる。単価表の安さは、この差でひっくり返る。
いくら違うか(30A・月300kWhの例)
| プラン | 基本料金+電力量料金 | 11月分の燃料費調整 | 合計 | 東京電力との差(月) |
|---|---|---|---|---|
| 東京ガス 基本プラン | 10,923円 | −1,599円 | 9,324円 | 396円安い |
| 出光 idemitsuでんき Sプラン | 11,023円 | −1,599円 | 9,424円 | 296円安い |
| オクトパス シンプルオクトパス | 9,579円 | 0円(燃料費調整なし) | 9,579円 | 141円安い |
| 東京電力 従量電灯B | 11,319円 | −1,599円 | 9,720円 | — |
| オクトパス グリーンオクトパス | 8,028円 | +2,166円 | 10,194円 | 474円高い |
税込・円未満切り捨て。東京電力と出光は11月からの単価、東京ガスは10月5日時点の単価(11月からの改定はまだ発表されていない)、オクトパスは10月からの単価。燃料費調整は2026年11月分。再エネ賦課金はどの会社も同じなので入れていない。セット割・ポイントは入れていない
燃料費調整を入れずに並べると、グリーンオクトパスが8,028円でいちばん安く見える。足すと10,194円で、この5つの中でいちばん高い。
シンプルオクトパスのように燃料費調整そのものがないプランもある。燃料の値段が上がっても月額が変わらない代わりに、下がっても安くならない。
やり方
- 検針票か、いまの電力会社のマイページで、契約アンペアと毎月の使用量(kWh)を確かめる。季節で変わるので、冬と夏の月も見る
- 候補の会社の公式サイトで、料金表と一緒に「燃料費調整単価」のお知らせを開く。単価は毎月変わる
- 「基本料金+電力量料金+燃料費調整単価×使用量」で、いまの会社と比べる
- 1か月だけでなく、出ていれば過去数か月分の燃料費調整単価も見て、差がいつも同じ向きか確かめる
気をつけること
- 楽天でんきやLooopでんきなどの市場連動型は、燃料費調整の代わりに電力の市場価格で毎月の単価が動く。2026年9月分は、楽天でんきの市場価格調整が+4.56円、東京電力の燃料費調整が▲10.96円だった。市場が高くなる夏と冬は、固定の単価より高くなりうる
- 燃料費調整には上限がある会社とない会社がある。東京電力の従量電灯B(規制料金)には上限があり、燃料の値段が急に上がったときに守られる
- 解約金がかかる会社もある。乗り換え先だけでなく、いまの会社の解約条件も見る