国民年金に月400円を上乗せすると、受け取る年金が毎年増える。2年受け取れば元が取れる付加年金
- 対象者
- 国民年金を自分で払っている自営業・フリーランス・学生など
- どうなるか
- 月400円の上乗せで、年金が毎年「200円×月数」増える。2年受け取れば元が取れる
- やること
- 市区町村の窓口か年金事務所、または電子申請で付加保険料を申し込む
対象になる人
国民年金の保険料を自分で払っている人。自営業・フリーランス・無職の人や、保険料を払っている学生など(第1号被保険者)。60歳以降に任意加入している65歳未満の人も入れる。
会社員・公務員(厚生年金に入っている人)と、その扶養に入っている配偶者は対象外。いくら得をするか
付加保険料は月400円。受け取るときは、「200円×付加保険料を納めた月数」が、老齢基礎年金に毎年上乗せされる。払った額の半分が毎年戻ってくる計算なので、2年受け取れば元が取れ、3年目からはまるごと上乗せになる。
| 付加保険料を納めた期間 | 払う総額 | 年金の増え方(毎年) | 10年受け取った合計 |
|---|---|---|---|
| 5年(60か月) | 24,000円 | 12,000円 | 120,000円 |
| 10年(120か月) | 48,000円 | 24,000円 | 240,000円 |
| 20年(240か月) | 96,000円 | 48,000円 | 480,000円 |
| 30年(360か月) | 144,000円 | 72,000円 | 720,000円 |
月400円・200円×月数で計算した例。前納の割引は含めない
たとえば35歳で独立して55歳まで20年納めた人なら、払うのは96,000円。老齢基礎年金を受け取り始めると毎年48,000円増え、20年受け取れば合計960,000円になる。日本年金機構の例では、20歳から60歳まで40年納めると付加年金は年96,000円になる。
やり方
- 国民年金被保険者関係届書(申出書)で、付加保険料の納付を申し出る。提出先は市区町村の役所か年金事務所。電子申請もできる
- 申し出た月の分から納める。さかのぼって納めることはできないので、早く申し込むほど月数が増える
- 口座振替・クレジットカードで払っている人は、付加保険料込みの額が引き落とされるようになる(切り替えまでの1〜2か月は、付加保険料だけ納付書で払う場合がある)。前納で払い済みの人には、付加保険料の納付書が届く
付加保険料も前納できる。口座振替の2年前納なら、2年分9,600円が9,220円になる。
気をつけること
- 国民年金基金に入っている人は、付加保険料を納められない
- 保険料の全額・一部免除、納付猶予、学生納付特例を受けている間は入れない。産前産後の免除の間は入れる
- iDeCo とは一緒に入れる。ただし自営業などの iDeCo の掛金の上限(月68,000円)は、付加保険料を払うとその分だけ下がる。iDeCo を上限まで出している人は、iDeCo の金融機関に確かめる
- 納期限は翌月末。過ぎても2年以内なら納められるが、それより前の分は納められない